第1話で「なんか違う。」という人生のコンパスを握りしめ、
私は、その旅の最初の一歩として「好き」を集めることから始めました。
人気の工務店や生活動線などを考えつくされた間取りを見てもなぜか心が動かなかった。
それは、自分の心が置いてけぼりの状態だったから。
”誰かの正解”に自分を当てはめてみてもしっくりこない。
まずは、自分の心と向き合うことから始めてみようと思いました。
「好き」を集めることから始めた。
「自分の心と向き合おう。」
そこで私は、「好き」という気持ちを一つずつ集めてみることにしました。
ただ、好きなことを並べてみるのではなく、自分が惹かれた家の写真を
「これ、なんだか好き。」という直感を頼りに集める作業。
深く考えず「うわ…好き…」と1秒で思った家の写真を集めてみると、
・広い土間リビングのある家
・薪ストーブのある家
・リビングの大階段が主役の家
・窓に腰掛けるようなベンチタイプのヌックのある家
このような家の写真が私の手元に集まりました。
集めた「好き」から見えてきた、本当の自分
私の手元には、「好き」が詰まった写真が集まっていました。
・土間リビング
・薪ストーブ
・大階段
・ヌック
写真を集めているうちに、あることに気づきました。
私って、”空間に恋する人“だ。
私は「モノ」ではなく「時間」を選びたかった
家づくりにおいて、あなたの取り入れたいもの(こと)は何ですか?
この問いに対して、一般的な家づくりでよく挙がる答えは、
・家事の時短につながる動線や設備
・食洗機
・シューズクローク
・ランドリールーム
・タッチレス水栓
・収納スペース
こういった設備に対する答えが多いそうです。
でも、私の答えはこうでした。
・大階段(4姉妹が集まる場所)を作りたい。
・土間と薪ストーブ(家族の時間)に憧れる。
・ヌック(1人の時間、家族の時間)が欲しい。
・ピクチャーウィンドウ(窓辺で光や季節を感じる空間)を取り入れたい。
結論を言うと、私は設備よりも、「そこで流れる時間」に心が動く人でした。
実用性よりも、「憧れ・デザイン・癒し」を重視するタイプ。
✅キッチンを最上位のグレードにする
✅お風呂を豪華にする
✅トイレを高機能のものにする
よりも、
✅大階段をつける
✅土間を広げる
✅間接照明を入れる
✅吹き抜けを作る
こっちの方が、私っぽい!
10年後も「やっぱり、この家好き!!」となる気がしたのです。
「モノを所有する幸せ」よりも「そこで過ごす時間の豊かさ」を大切にしたい。
それが私のたどり着いた答えでした。
「好き」を大切にすると、人生の軸が見えてくる
「好き」の中からさらに見えてきた小さな「好き」の欠片を集めてみました。
コーヒーの香り。
朝の光。
窓から見える景色。
手書きの家計簿。
木のぬくもり。
静かな時間。
日記を書く時間。
自然に触れる。
家族との何気ない会話。
焚火の音。揺れる炎。
集めた「好き」を見ていくと、あることが見えてきました。
私の「好き」は“五感”で味わえるものばかり。
そして、もっと大きなことにも気づきました。
私の人生の軸は、「心がほどける時間と、幸せな風景を育てること。」
私は、「土間が好き」ではなく、「土間で生まれる時間」が好き。
「大階段が好き」ではなく、「大階段に家族が集まる景色」が好き。
「コーヒーが好き」ではなく、「コーヒーを淹れる静かな朝」が好き。
家づくりを始めたはずなのに、気づけば、自分らしい人生を見つける旅をしていました。
家づくりは人生の軸を形にする一つの手段だったのです。
あなたの「好き」は何ですか?
私の人生の材料探しの旅は、まだ始まったばかり。
これからも私は、「好き」という小さな欠片を、ひとつずつ集めていこうと思います。
今日一日を振り返って、心が少し動いた瞬間を、一つだけ思い出してみてください。
もしかしたら、それがあなたの人生をつくる大切な材料なのかもしれません。


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